【参加型小説・連鎖の尻尾】
第14章 邪神の森
煌太の耳には確かに“おもしろい”と聞こえたが…
その言葉を発したモノは――――…三人の周りには見当たらない。
「白馬――――…誰もいない?」
「あぁ…本当に聞こえたか?」
不安そうに辺りを見る白馬には木々が風で揺れる音しか聞こえない。
「――――自信がない…」
煌太は自分がビクビクしながら聞いている音に自信が持てなかった。
「大丈夫――――…重い雰囲気だけど…悪くはないから…」
高田も自分の状態を微笑みながら伝える。
「高田さんもそう言っている――――大丈夫だ、奥に進もう」
そう言うと、白馬は煌太を支えながら山の奥へと向かう。