【参加型小説・連鎖の尻尾】
第14章 邪神の森
しばらく進むと…
風の中に――――再び混じって…
(何百年ぶりかのぉ……おもしろい…おもしろい)
と、三人を確実に見て言っている声が煌太の耳に届いた。
「やっぱり――――…誰かいるよ!白馬…いない?」
「!まっ、マジかよ――――…猫又…カムイ…気を付けろ」
(ほほぅ…“伝え”と猫又使いか?何とも――――…不思議な…それと、その鏡――――ほほぉ…フフフ…フフフフ…よかろう、あの宴にも飽きていたとこだ…見つからぬよう…つれていってやろう)
「は…白馬――――…俺たちを“案内”するって言ってる……」
「まて――――…蛇も言っていただろ?惑わされるな…って」
白馬と猫又、そしてカムイは煌太と高田を守るような形で中央に置き――――辺りを見渡す。
と――――…
黒い狐がこちらを見つめ笑っていた。
「“我々は人間だ――――歩くのは遅いぞ”…と、伝えろ」
白馬は煌太にそう囁くと、その狐に気づかれないように観察する。
(――――フフフ…そう警戒するな猫又使いよ…ワシはお主の世界で言う“邪神”と言うものじゃ――――)
“邪神”と聞いて煌太は白馬と高田の腕を強く掴んだ!
「煌太君!?」
「――――“邪神”だと…名乗ってる…」