【参加型小説・連鎖の尻尾】
第14章 邪神の森
「高田さん!」
煌太はやっと見つけた“銅玄”に興奮ぎみに高田を見た。
「本当に彼なのか……それに――――邪神が周りにいないのか……俺たちには分からない…」
一瞬喜んだ高田だったが――――…言葉に騙されるな…という白蛇の言葉に…中にいる者に疑いを持つ…
しかし――――…
不思議なことに…“銅玄”の声は高田にも聞こえていた。
「煌太君――――…変なんだよ…俺にも…彼の声が聞こえるんだ…」
高田はこの状況をどうしたらいいか分からないでいた煌太に呟く。
「――――え?…やっぱり?反応が…高田さんにも聞こえてる…風だったから…もしかしてとは…思いましたが…」
(――――…ダメです…ここから…逃げて…、邪があなた方を取り込んでしまう…
どなたか…知りませんが――――逃げて…ください…)
“銅玄”は荒縄の結界に二人を入れないよう必死に呼び掛ける。
「大丈夫です!我々は――――あなたをここから解放しに来たんです!」
「貴方が…何百年もここに縛られていると聞いたので」