【参加型小説・連鎖の尻尾】
第14章 邪神の森
「“銀玄”!お前は――――…実の弟に…なんて事をしたんだ!しかも、何百年も…ここに縛り付けるなんて!」
高田はいまだに裂け目から手を入れ込もうとする“銀玄”を攻め立てる!
よく見ると――――…“銀玄”は所々…傷つき僧侶の衣装もボロボロとなっている――――!
(“銀”お前は――――水神を追い出せと、皆様に言われているんだろ!それもなせずに、その様子から……返り討ちにあったな、霊獣まで貸してもらって…逃げ帰るとは――――!無様、無様!
お前は邪神にはなれぬ!悪霊止り――――低級悪霊!低級悪霊――――!)
自分のテリトリーに勝手に入ろうとする“銀玄”を煽りながら、本格的に排除したい邪霊木はボロボロな姿をバカにする。
(うるせぇ…うるせぇ…うるせぇ…うるせぇ………
低級…悪霊だと――――…。人から――――ましてや悪霊から邪神になるのに何が不満だ――――この枯れ大木が!
水神一人なら俺にも勝ち目があった!霊力だって…何十年も集めた――――!極めつけは若い霊力者の目だって飲み込んだ!だが――――…)
(だが――――…純鬼(じゅんき)が相手じゃ…勝ち目はないのぉ)
「「!?」」
“銀玄”がバリバリと結界を広げながら――――…邪霊木と言い争っていたが…
どこからともなく――――…水神の蛇の声が結界の中……いや、結界の回りにも響いた!
(なっ!――――お前!水神を連れてきたな!なんたる、愚か者――――愚か者!愚か者!!お前など!仲間にするものか――――――――!低級悪霊!お前も獣の餌に成り下がれ――――!)
邪霊木が水神の声を聞き――――、更なる怒りを爆発させる!
(――――そ、そんな!)
“銀玄”も水神を上手に巻いたと思っていたのか――――…声が響くことに焦りを表した!