【参加型小説・連鎖の尻尾】
第14章 邪神の森
(うるさいから――――枯らしたまでじゃ…)
すると――――立派だった大木がカサカサの枯れ…“ピシピシ!”と真ん中に大きくヒビが入り…“バンッ”と言う音と共に真っ二つに裂けた!
(ギャヤァァァァァァ――――おの…れぇぇ……)
結界を守っていた邪霊木が真っ二つに割れ――――精気を抜かれたことにより…消滅した。
と、同時に――――荒縄がプツリと切れ、煌太たちは赤黒い世界から解放された!
「高田さん――――大丈夫ですか?」
「煌太君は?」
互いに無事を確認すると、二人は後ろに庇っていた“銅玄”を振り替える!
と――――そこには…邪神の結界から解放された“銅玄”が木々の隙間から見える空の高さに…目を見開いていた!
(――――空だ…空だ――――あぁ…空だ…)
“銅玄”は久しぶりに見る自然の景色に大きな瞳から涙を流した――――!
「“銅玄”――――君は自由だ!」
煌太は“銅玄”の肩を掴もうとしたが――――スッとすり抜けた!
「!れ…霊体…?」
(そりゃぁ…そうじゃ――――そのうち…お主らには見えなくなる…今は…結界の余韻で見えるだけじゃ…
さて、それより――――…“銀玄”よ…お主は何がしたいのじゃ!)
白蛇は結界の外でこちらを睨む“銀玄”に唸る。