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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第14章 邪神の森


「うゎぁ!て――――手が!」


高田が抱える鏡から、ヌッ…と出てきた手は徐々に伸び――――…


腕…


肩――――…と、どんどん見えてくる!


高田は自分の抱えている鏡から出てくる謎の人物が――――何故か自分の中から出てくるような錯覚に感じ背中がゾワゾワしてたまらなかった。


(三郎の生まれ変わりよ……お主がこの場に存在したことに…感謝するぞ)


高田に巻き付いていた白蛇が耳元で囁くと――――不思議と全身の力が抜けていくのが分かり…涙が溢れた。


そして、徐々に鏡から出てくる人物の姿に息を飲んだ。



鏡から出てきたのは――――背が高く質素な服装に坊主姿だが…体格はたくましく堂々としていた。


(――――三…郎…)


首を引きちぎられそうとしていた“銅玄”が光の先に立つその人物の名をこぼす…。


「…三郎――――!え…彼が!?」


煌太は鏡から現れた人物に驚き声を上げた!


大きくたくましい彼は鏡を抜けると、瞬時に“銅玄”に駆け寄り――――…“銀玄”の腕に噛みついた!



(ぐぁぉぉ!なっ、何故に――――何故に、三郎がここに!お主は!成仏したではないか!この世に未練などないと――――…清々しく…年老いて死んだではないか!!)


“銅玄”を掴む腕に噛みつかれた“銀玄”は鬱陶しいモノを払い除けるかのように腕を振り回した!


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