【参加型小説・連鎖の尻尾】
第15章 邪神と純鬼
邪神が森から消えたことにより――――…パッと…視界が明るくなる。
(邪神…討伐――――ご苦労じゃった)
邪の気が消えたことにより、白蛇は自由に動けるようになった。
(――――兄様…兄……様…)
白蛇の尻尾から出た“銅玄”は三郎と寄り添いながら……兄の元へと駆け寄る。
(兄様!兄様――――!な…なんて姿に…)
(――――あ゛…あ…う゛…ぅぅ)
“銅玄”はグチャグチャな姿の兄に涙しながら…ギリギリでこの世に止まっている事を悟る…。
(――――この…数珠を外したら…兄様は…灰になってしまうのですね……
そしたら――――私も…一緒に灰になるのでしょう…)
“銅玄”は自分と兄との間に――――ある縁(えにし)を見た。
(――――これは…“銅”……お前は“銀”と繋がっているのか?)
三郎は二人に繋がる…呪いに近い縁(えにし)に息を飲む――――。