【参加型小説・連鎖の尻尾】
第16章 最終章・それぞれの道
「あの時の…ペガサスさんの焦る顔~…うけたな」
「だな、」
煌太と白馬は大学の門を抜けると、高田に白蛇が憑くと言うときの場面を思いだし笑った。
「お~…い…お前ら――――…絶対、俺のことで盛り上がってだろ?」
門を抜けると――――…優しい顔で睨むペガサスが二人の帰りを待っていた。
「正解っす!さすが鬼はちがうっすね!」
「俺は鬼じゃねぇ――――って!」
白馬がペガサスにそう言うと、「クスクス」と、後ろから高田が笑いながら顔を出す。
「高田さん!――――どうですか?調子は!」
煌太はペガサスの後ろで笑う高田に駆け寄ると様子を伺う。
「もうすっかり――――。それより、煌太君…耳は大丈夫?これ、消毒液!こまめに消毒しないと…化膿しちゃうよ?」
高田も、煌太の真新しいピアスの様子が気になるらしく勤め先から持ってきた消毒液を煌太に渡した。
「わぁ――――!助かります!まだ、穴が出来上がってないので…消毒液使うんですよ~…助かります」