
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第18章 番外編・雰囲気を感じる男
「失礼します――――先生、薬をお持ちしました」
内科の医局部にいた先生に定期的に渡している薬を出すと、あることに気がついた。
「――――先生…顔色…」
「お?気がついたか?そうなんだよ――――。
実は、この薬にしてからかは分からないが…夜ぐっすり寝れるようなったんだ…。まぁ、インフルエンザの山が過ぎたってのものあるだろうけど、おかげさまで体力も戻ってきた」
そう言う先生は元気アピールを俺にして見せた。
――――確かに…先月より顔色も体調も良さそうだ。
「それは、良かったです!この睡眠薬いいなら俺も試そうかな?最近、寝付きが悪くて――――」
「そうか――――…それは辛いな…寝れない辛さを知っているだけに……」
先生は、一応――――と、言って薬を受け取ったが…このまま回復するようなら来月は薬は要らないかも!と、受け渡し書類にサインをくれた。
そして、不思議な事に――――先月感じた…重い雰囲気は…内科の局部には感じられなかった。
「――――なんだろう…気のせいだった?」
俺は、受取書を持って自分の局部に戻った。
