
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第18章 番外編・雰囲気を感じる男
あまりのラフさに俺は目の前の男性から一歩引いてしまう。
「あ――――…何か頼みますか?」
「――――///あっ、ん~…そうだな、コーヒー」
店員にコーヒーを2つ注文すると、浅沼さんは俺の斜め後ろを見て「フッ」と鼻で笑った。
「――――な、なんですか?」
「いや…すんげぇ警戒されてるなぁ~って、思って」
――――ビクッ…その通…
だが、浅沼さんが入って来た瞬間に喫茶店の中が一気に清んだ雰囲気になったのは…不思議だった。
「まぁ、こんな成のおっさんが来たら…誰でも警戒するよなぁ~、スーツで来れば良かったか?まっ、持ってねぇけど…で――――…お困りみたいだね?その、アンニュイな顔からして…」
「まぁ――――…そうですね」
俺の表情などで順風満帆でないのは誰でも分かることだ…寝不足で体調も悪いのだから。
