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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第18章 番外編・雰囲気を感じる男


――――な…なんだったんだ?



俺は枕元に置いた名刺を手に取った!



「え?オオカミ…?オオカミ?は?え?」


夢と現実がごちゃ混ぜになるとは、まさにこの事なのだと…俺は軽くパニックになっていた。


そして、名刺の連絡先に電話をかけていた!




『――――――――はい…』


「あの!あの――――あの!夢、悪夢に!」


『はいは~い、落ち着いて…。俺にスッゴい所見られちゃって…///動揺するのは分かるが……
自信を持て!君は男女共に…需要がある!』



「はっ!?何を言っているんですか!つ~か、来ましたよね?俺の夢に来ましたよね!オオカミ?犬で!」


俺は、訳の分からないことを言う浅沼さんを無視して夢の中に現れた彼を問いただす!


『オオカミね、あれ――――白い大きな“オオカミ”だから!犬っていったらカムイ泣いちゃうよ?』



は?泣いちゃうよ…って、あれは貴方でしょ?



『しかし、厄介なモノに目をつけられたねぇ……しかも、かなり大きく悪く成長してる――――。もしかして、前に憑いて人が長かったのかな?かなり餌にされてたみたいだ』



「前の方、つ~か、先生は――――睡眠安定剤を半年は…服用していました」


俺は、受け取り書を遡り確認した事を浅沼に伝える。



『半年より前からって事だろうなぁ……そりゃぁあそこまでデカくなるか。

高田さん――――あれは…地縛霊だがあと少しで立派な悪霊にレベルアップするところだ』



「レベルアップって…そんなゲーム感覚な…」



浅沼の軽い言い方に俺はガックリと肩を落とす。

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