
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第18章 番外編・雰囲気を感じる男
『しかも――――逃げるし!やっぱり、地縛霊用のお札じゃ…無理があったかな?少し視覚共有するために、カムイと俺の思念を残して置いたけど…威嚇じゃ怯まないって感じだったしなぁ…元を叩くことにするよ!』
俺は浅沼さんの言っていることが分からず…あたふたする。
『明日――――…職場に迎えに行くから!よろ~!』
「は?!迎えに――――?え!?」
――――ツーツー…
すでに電話は切れていた…。
俺は、夢と現実がごちゃごちゃが残る状態で気力が切れ――――…パタリとベッドに倒れた。
そして、そのまま――――寝てしまった。
朝、目が覚めて手元にあった携帯を見ると…
夜中の3時過ぎに、浅沼さんに電話をしていたことが分かった。
「――――…パニックにも程があるだろ?俺……」
相手の迷惑も考えず…電話をするなんて一度もない俺からしたら……
浅沼さんの存在は何もかも…異例だった。
