
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第3章 身近な怪談
雨がどんどんと激しくなり、白馬の運転する車のワイパーは世話しなく動いていた。
「こんなに激しく降るとか…マジでついてないなぁ……煌太って雨男?」
「はあ?バカ言うな――――そんな能力あったら高校時代、毎年あったマラソン大会を雨で中止にしてたっつ~の!」
「わっかる~!俺も頼んでたかも!」
白馬はゲラゲラ笑いながら視界の悪い悪路を進む。
もうじき目的地のポイントに差し掛かると、ナビが「もうじき、目的地付近です」と、案内する。
その声に二人はドキッとした。
「雨で見えねぇ――――…って、目の前のアパートって!?」
「あった――――これが、サイトに投稿されてた人のアパートだ!マジで――――…川沿いじゃん!」
雨の降りしきる中…川沿いにポツンとアパートが建っているのが見えた。
