【参加型小説・連鎖の尻尾】
第18章 番外編・雰囲気を感じる男
いきなり渡されたヘルメットに動揺していると、後ろの方でザワっと――――嫌な雰囲気が感じられた。
「――――!?」
振り向くと、俺と同じように帰宅する何人かの社員と目があった。
「――――…」
しかし、その人たちの視線ではない気がしてキョロキョロしてしまう。
「大丈夫だ、本体の場所と――――…雑魚は理解した…今の時間帯じゃぁ…殺るにやれねぇから。一旦――――飯!食いに行こうぜ」
「は?――――飯?」
「そ、腹が減っては…って、ことで!」
そう言う浅沼さんはバイクに股がり自分の後ろをポンポンと叩き「座れ」と促す。