【参加型小説・連鎖の尻尾】
第18章 番外編・雰囲気を感じる男
夜になり――――…
総合病院まで再び戻ると…
「ちょ…ちょっと…なんですか?この…嫌な――――雰囲気は…」
自分が勤めている病院とはいえ、かなり嫌な雰囲気で近寄りがたかった。
「だよなぁ~…ご機嫌斜めマックス!って感じだよなぁ~…しかし、ちょっと足止めしただけで…こんなになるなんて、七海って魔性なの?」
「ちょっ、類さん!」
少しの間、一緒にいただけで意気投合した俺たちは互いを名前で呼びあう仲になっていた。
しかし、“足止め”だの“ご機嫌斜め”だの…何を言っているんだろう…?
しかも、人の事を“魔性”呼ばわりとは!
「俺的には類さんの方が、意味不明で魔性って感じがしますけど?」
「言うよねぇ~!」
相変わらずチャラい類さんに俺は頬を膨らませる。