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「まだ、悪霊ではないけど――――…そこそこの力はあるから…雰囲気？邪気は相当だろうな。ここは、俺だけが行って除霊すっから…七海はここにいろ」


「え――――…」


敷地内とは言え…ここまで気持ち悪い雰囲気は感じた事がなく…不安でしょうがない！


しかし、それよりも類さんがひりとりで行くと言う方が心配になってきた！



「類さん――――…１人で行くって…大丈夫なんですか？」


「あ――――？ん？大丈夫、大丈夫～俺強いから！」


「つ…強いって……」


相変わらず危機感を感じられない類さんに俺は眉を歪ませる。



病院から感じられる嫌な雰囲気はどんどん強くなっていく。


「ん～…まぁ、アイツ…逃げ足は早かったからなぁ…そこだけは心配だな」