【参加型小説・連鎖の尻尾】
第18章 番外編・雰囲気を感じる男
「こっちに逃げてくる可能性もあるから――――…七海にコイツをつけとくよ」
そう言うと、類さんは俺に1枚の紙を渡す。
それは、以前もらったような名刺ではなく、ちゃんとお札の形をしていた。
「――――お札?え?」
「それ、俺の唯一出せる式神の“カムイ”ほら、夢で出てきただろ?大きな白いオオカミ!あれだ」
俺はそのお札を見て――――首をかしげる。
「はい、そう言う所――――~!そう言うところだから!」
「何が!?」
「とりあえず、七海はここを動くな――――いいな?ちゃちゃっと除霊してくっから!」
類さんは俺を残して1人で病院の方へ向かっていった。