【参加型小説・連鎖の尻尾】
第18章 番外編・雰囲気を感じる男
が、再びグワッと不快な雰囲気が色を濃くする!
「ほほぉ――――…もがきますねぇ…」
右手を握った類さんはニヤッと笑うと、再び数珠をかざしながら引っ張りそぶりを見せる。
「――――大人しく…数珠に入れよ……俺が来た時点で…勝ち目が無いって分かってたんだろ?」
類さんは再び手のひらで何かをグッと掴むと…その手に数珠を絡ませ息を吹き掛ける。
そして、「お――――わり!」と、その数珠をポケットにしまった。
「!?え――――な…何があったの?終わったの?」
俺は類さんの後でオロオロしてしまう。
「お疲れ――――カムイ、いい仕事したじゃん!」
すると、お札は風もないのにフワリと地面から浮き上がり類さんの手のひらにチョコンと乗った。