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「歴代の牙持ちは――――…いい行いのやつもいれば、悪い行いに使うものをいたみたいなんだ…

昭和に入ってからは、生まれてすぐに牙を抜くのが一般的になったみたいで、そう言う事例はないらしい。

そして、抜いた牙が消えずに残るパターンはお前が初めてみたいだな」



「俺が――――初めて？」



静かな一室で…歴代の牙持ち先祖の話をきく俺は、不安になる。


「そ、その――――牙持ちの力って…何…」


すると、兄は資料を広げ目を通す。


「人によって力は違うが――――…除霊だったり、怪力だったり、念動力だったり、神降しだったり…まぁ、一人１能力って感じだな…」


へぇ…１人…１能力？