【参加型小説・連鎖の尻尾】
第19章 番外編・ペガサスの秘密?!
俺の目の前に差し出された小さな木箱…
「この…中に――――牙があるのか…」
しかし、ごく普通の木箱に俺は何も感じない…
「なぁ、マジでこの中に入ってんの?全然ピンと来ないんだけど――――…なんか、ほら!引かれ会う…的なことになりそうだけど…」
「そ、そうなのか?――――ちょっと…待て?」
兄はその木箱を手に取り…蓋を開けてみる――――…と、
「は?――――空っぽ?」
「え?え?空?」
木箱の中身は…何もなく…空っぽだった!
「…消えた」
兄と俺は、唖然とその木箱の中身を見つめる。
「――――…まさか…」
そう言うと…兄は俺の口を押さえて無理やり開かせた!
「――――…生えてる…」
「あ゛が!ぐえ゛でる!」
口を大きく開かされた状態で…俺は、あっけにとられる!
自分の歯が変わっていることに気がつかなかったのだ!
「類――――お前…牙が…生えてるぞ?いつから」
パッと手をはなされ戸惑う俺を横目に兄は問い詰める!
「いやいや!今朝だって――――歯磨きしたけど!違和感なく出来てた!は?なんか、牙戻すのって、儀式とかするんじゃね~の?」