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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第20章 番外編・あつまれ獣の庭


すると、客間の襖が勢いよく開き――――!



「七海さ~ん!いらっしゃい!」


と、ペガサスの母である鈴が現れた。


「なっちゃん!いらっしゃ~い!」
「いらっしゃい!」


そこには、珍しく善(ペガサスの兄)の娘達がいた。



(なるほど――――鳥はこの娘らを警戒しておったのか?大丈夫じゃろ?善のたち娘じゃ)


(にゃ?)


(ん?猫又よ――――我々が見えるかもと?幼そうじゃが、大丈夫じゃろ?力は無さそうじゃ。

…歳は…6歳位?7歳と言っていたかのぉ――――寺子屋に通いだしたばかりだとか…初(いう)のぉ。

それにしても、あのゴリゴリの善からこのような可愛い双子のお子が生まれるとは――――…父親に似なくて良かったのぉ~)


白蛇は鈴の隣で高田と楽しくお喋りしている双子の姉妹を見て笑う。


確かに、善の娘たちは日本人形の如く見目麗しい可愛い目の大きな美少女。


双子と言うだけあって、姉の“良樹(よき)”と妹の“果成(かな)”は瓜二つ!


「良樹ちゃんは算数が得意なんだって?すごいねぇ~」


「///へへへそうなの!」


「なっちゃん!私は、国語が好きだよ!」


「へぇ~!果成ちゃんは国語かぁ~!すごいなぁ~」



(しかし…七海殿は…あの双子をどうやって区別しているのやら――――ワシにはさっぱりじゃ)


(にゃんにゃん)
(バウ、バウ)
(ピー、ピー)


3匹は白蛇の言葉に同意しながら首を縦にふる。


(さて、ここは我々にとっても癒しの場所じゃ――――先日の疲れを取るとしよう…)






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