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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第3章 身近な怪談


雨が落ち着いたらアパートに侵入しようと企んでいた二人は各々時間を潰しつつその時を待った。


しかし、雨は一向に落ち着く事はなく、激しくなっていく。


そして、痺れを切らせた白馬が「あ~、もう入ろうぜ!」と、せっつき出すのには、そう時間はかからなかった。


雨の中、なれないピッキングでアパートに入ることに成功した二人だったが見事にずぶ濡れになっていた。


「入れたはいいが…ずぶ濡れ…じゃん」


「もっと、パパっと鍵開けられると思ってた~、映画やドラマ見たいには行かないな!」


白馬は2階の空き部屋に土足で入ると何もないガランとした部屋を見渡し濡れた状態で部屋をうろうろした。


「なぁ~、車にタオルとなないのか?」


「ん?あった!ランプも持ってきた!待ってろ荷物と一緒に持ってくるから!煌太は部屋を探索の上、寝床を確保な!」


何もない部屋をどう寝床にしろと言うのか疑問に思ったが煌太は再び雨の外に出ようとする白馬に「分かった」と、返事をした。


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