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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第3章 身近な怪談


薄暗い2階の部屋を見渡す煌太は夏なのに少し寒さを感じる。


白馬と交流を持つようになり、心霊現象が起きる現場にくるのは今日が初めてではない煌太だったが、今回はいつもと違う雰囲気だと思い始めていた。


「なんか――――ガチ感ハンパねぇなぁ…」


空き部屋となってすでに何年もたっているとは言え、ちゃんと管理されているそのアパートはカビ臭さは感じるがボロボロのザ・廃墟と言う感じはしなかった。


外と中のギャップはある方だと煌太はもう一度部屋を見渡す。


「ひゃぁ~~~~、外…超ヤバい――――台風でも来てたっけ?」


「いや、そんなニュースなかったと思うけど?――――って、すげえ荷物…」


白馬は両手いっぱいに荷物を抱えて部屋に入ってきた。


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