【参加型小説・連鎖の尻尾】
第21章 番外編・事故物件の真相
(――――…)
(――――…――――…)
「何か…聞こえるか?」
「微かに……白馬は何か見える?」
煌太に言われて部屋をくまなく見渡す――――と、台所の冷蔵庫があった場所に靄がある。
「ペガサス…あそこ――――」
「お――――…あれか?」
ペガサスさんが冷蔵庫があった場所に蠢く霧に指を指し――――クルッと霧を絡める仕草をする。
すると…
そこには前髪で目を隠すように立つ1人の女性が現れた。
「――――うわ…いた」
「///い、いたの?」
見えない煌太は俺の後ろに隠れてビクビクしている。
「――――女性が立ってる…あの場所に…」
俺は分かりやすく指を指す…
(――――気持ちが悪いの…気持ちが――――ずっと…ずっと…)
「――――気持ちが…悪いって…言ってる…」
「気持ち悪い?――――…」
彼女は冷蔵庫と流し台の間をゆっくり…歩き…うずくまる。