【参加型小説・連鎖の尻尾】
第21章 番外編・事故物件の真相
「煌太…他に何かを聞こえるか?」
俺は女性の声を聞くことが出来る煌太に他に聞こえる音を聞いた。
「――――他に…?」
そう言うと、煌太は他に耳を傾ける。
しかし、聞こえないのか――――…もう片方の耳に付いていたピアスを外した。
「両耳で聞いたら――――………聞こえ……え…?」
両耳のピアスを外した煌太は、部屋の音を聞こうと耳を澄ました――――…
すると――――…動きがピタリ止まり…
「っう――――うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
と、両耳を塞ぎその場にうずくまる!
それは――――OLの霊と同じ…
「!煌太!?煌太――――どうした!」
俺は耳を塞ぐ煌太を支えるとペガサスさんをみた!
するとペガサスさんは女性の霊と煌太を見て――――…数珠を取り出す。
「辛いなら――――…この中に入りますか?この中なら――――…音は聞こえない!」
(!――――助けて…助けて…もう……耐えられない!)
「!うわぁぁぁ――――うぇ…気持ちが悪い……
ペガサスさん…女性をその――――中に…」
耳を塞ぎ苦しむ煌太は女性の言葉を伝えると…震える手で俺にしがみつく!
「ペガサスさん!煌太と部屋から出ます――――!その女性も避難を!」
「了解――――!先に七海と合流しろ!煌太は早くピアスをしろ!」