【参加型小説・連鎖の尻尾】
第21章 番外編・事故物件の真相
俺は、怯え震える煌太を担いで部屋の外に飛び出た!
階段を勢いよくかけ降り――――…高田さんのいる方へ走る!
煌太をお姫様抱っこしてるのは…なんか変な感じだが!耳を塞ぎ目をギュッと固く瞑る姿を見ると――――相当ヤバいんだと思う!
「煌太――――大丈夫か!ピアス、ピアス――――つけろ!」
アパートから少し離れた場所に煌太を降ろし、ピアスをつけるように言うが――――…
「うっ――――うげぇ……うげぇ…」
煌太は俺から降りると水路に駆け寄り吐き出した!
「お…おい――――…な…大丈夫かよ…」
ゲホゲホ噎せる煌太は震える手でピアスを付けようとするが…上手く出来ず…半べそである。
「ったく――――貸せよ…つけてやる」
俺は煌太の背中を擦りながら、ピアスを付けてやる。
「――――…ヤバい…あそこは…ヤバい…」
「マジで大丈夫か?」
「あの部屋の下から――――…赤ん坊の声が聞こえる…
それも…1人じゃない……何人か…赤ん坊が泣いてるんだ!」
――――は?あの部屋の下?
俺は振り返りアパートを見る…
あのOLの部屋は2階……
その下は――――――――…
「1階の…空き家に――――赤ん坊?」
俺がそう言うと、煌太は目に涙をためながらうなずく。