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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第21章 番外編・事故物件の真相


――――赤ん坊の…鳴き声?


「ど、どうしたの?えっ、煌太君――――大丈夫?」


咳き込みながら「うぇ、ぅえ」と、えずく煌太に高田さんが駆け寄る。


高田さんといっしょにいた白蛇が煌太に飛び移ると耳元で「シャーシャー」言っているように見える。


「ゴッホ…ゴッホ……うぇ…ぅ…///最悪です…。1階に誰が住んでるんですか?」


ピアスをしている煌太には白蛇の声は届いていないし…見えていない状態だが、高田さんに、あの部屋の状態を聞く。


「えっ、1階――――?青戸さん…1階には誰がお住まいですか?」



高田さんと一緒にいた大家の青戸さんは「えっ、え――――っと…」と、焦り出す。



「え…いや――――あの部屋には…今は誰も住んでませんよ?」


「え――――?!」


俺はつらそうにうずくまる煌太を支えながら驚く!



「…赤ちゃんのいる…ご家庭のある…方が住んでましたよね?」



さすがに大家の言葉に驚いたのは俺だけじゃなく…煌太も目を丸くして大家に聞き返す。


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