【参加型小説・連鎖の尻尾】
第21章 番外編・事故物件の真相
「家族――――…?いいえ、半年前に独身の女性が…1人で……住んでいました」
――――女性が…1人で…?
煌太は真っ青になり後ろにあるアパートを見た。
すると、OLの霊のを封印したペガサスさんが2階の部屋から出てくるところが見えた。
「――――煌太…大丈夫か?」
階段を降りるとペガサスさんは俺たちの方に駆け寄る。
「ペガサスさん――――…あの…部屋の下…1階の…部屋…赤ん坊の声が…」
「あ~…部屋の女性を数珠に入れたら……何となくだが……重い空気が下からグワッと来てさぁ…」
「マジっすか…1階の部屋を見せてもらった方がいっすね…」
俺は大家さんに1階の部屋も見たいと言う。
「いいですけど――――…2階はどうだったんですか?」
「2階にはしっかり女性の霊がいましたけど、封印して持ち帰ります!」
「も、持ち帰る?」
ペガサスさんがジャラリと数珠を見せ笑うもんだから、なんだか……軽い感じに見えるんですけど?
「か…簡単だったんですか?」
大家はペガサスさんを見ながらヘロヘロの煌太に視線を向ける……
――――で、ですよねぇ…こんな状態なヤツがいるのに…ヘラヘラと…この人は…