【参加型小説・連鎖の尻尾】
第21章 番外編・事故物件の真相
「2階の霊は解決です――――けど…1階の何かに…煌太もあてられてますから…何かあるのは確かです」
ペガサスさんは数珠をポケットにしまうと――――…少し真面目なトーンで大家に言う。
「べ――――…別にいいですが…、1階は半年前まで“太田 あやめ”と言う女性が住んでいたんです…。
彼女に子供がいたとか…出産予定だったとかは…聞いたことはないです」
大家は鞄から1階の今は空き家になっている部屋の鍵を取り出す。
「まさか――――退去確認したし…清掃も終わって…部屋は綺麗ですよ?」
大家は、渋々って感じにその部屋を開けた。
――――と、“ガチッ”と鍵が開いた瞬間…
俺の猫又ちゃんが「シャー!!!」と、大きく威嚇を始めた!
「猫又…ちゃん?」
「――――マジか…」
ギイイイィィ――――…と、開いた部屋は…
俺には…暗く赤黒い部屋に見えた。
「――――清…掃…した?」
そこは別の何かが巣を張っている…そんな嫌な空気と匂い――――…それが部屋中を多い尽くしているように見えた。
「――――ペガサスさん…怖いっす」
「だよなぁ――――…これは難易度高いぞぉ」