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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第21章 番外編・事故物件の真相


「ハハハ――――まぁ、何はともあれ…初仕事お疲れ様!」


ペガサスさんは笑って運転している俺の頭をがしがと崩した。



「――――もう、しんどい…寝る!」



煌太は助手席で耳を塞いで寝始めた――――…。








その後…


あの不気味な部屋の借り主だった女の黒い過去が分かった。



太田 あやめ―――35歳


一般企業のOL…からの――――…転落人生。


大学を卒業し新卒で入った企業で――――…教育係の上司と不倫関係になり…


一人目の子供を妊娠…


まだ、遊びたかったし…子育てなんか考えられなかった彼女は、不倫相手の提案に乗り、中絶を決意。



その後も、不倫関係は続き――――…


28歳の時に二人目を妊娠。



年齢的にも結婚、出産を考える彼女を知りながらも…不倫相手の上司は二度目の中絶を彼女に進める。


しかし、彼女は「産みたい」と中絶を拒否する。


妊娠4ヶ月が、たっても彼女は中絶をすることなく…出産に向けて準備をしていく――――…



しかし、5ヶ月に入るか入らないかの時に――――…不幸にも流産してしまう…


産婦人科でドロリと取り出された小さな我が子に…


彼女は泣いて謝ったと言う。



しかし、その流産が……


不倫相手の仕業だと知るのは――――…


遅すぎた。



ふと、目に入った彼のスマホの購入履歴に――――早産を促すサプリメントの購入歴や検索歴で…知ることとなる。


その時から――――沸き上がる憎悪の蓄積…


呼び寄せた怨霊の数々…


しかし、人を怨みながらも生活は続く――――…



彼女は不倫相手と別れ――――…

仕事を退職し…



夜の街へと消えた。







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