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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第3章 身近な怪談


「まぁ、この状況相手がナイスバディの女子なら、冷えた体は…お互いの体で暖め合うってのが定番なんだろうけど――――…煌太じゃなぁ~」



着替え終わった煌太を横目に白馬は大きくため息をついた。


「バーカ、心霊現象が起きる場所で男女がイチャコラした時点で…死亡フラグだろ?真っ先に斧で頭カチ割られて即死が定番だ!」


白馬は煌太の言葉に「相手ジェイソンじゃねぇ~し」と、笑った。


確かにそのアパートから見える心霊現象は若い少年たちの霊で、斧を振り回して追いかけ回すようなアグレッシュブな奴とはだいぶジャンルが違う。


「ま、外は相当荒れてるけど――――…夜まで時間あるし…のんびりしようぜ」


白馬は準備していたクーラーボックスからビールを取り出すと煌太にわたした。


「お前――――…キャンプ感覚で心霊スポットに行ってる節があるよな?――――そのうち罰あたるぞ?」



煌太は渡されたビールを見つめ肩を落とした。



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