【参加型小説・連鎖の尻尾】
第25章 おまけ②奥山心中
「白馬んとこって――――…セレブなんだっけ?」
俺も煌太に視線を向けるが…煌太は白馬をチラチラと見る。
まぁ、白馬の家の事を…自分の口から言うのは気が引けたんだろう――――…白馬の様子をうかがっている。
「っ――――…そうっす…。結構セレブです!」
イライラしているのか白馬はジョッキのビールを飲み干しムキになりながら答えた。
「親父も兄貴も――――弁護士っす。母親は…実家の経営を手伝ってます…」
実家――――って、自営業か?
「〇〇〇グループ――――…母の祖父が立ち上げたデパートが最初で、母はそこの副社長です。」
――――は?はぁ?
「…〇〇〇グループって…全国…大型ショッピンググループの…〇〇〇?」
何かを諦めたのか…白馬はコクミンと首肯く…
「す――――…凄い家庭だね…家に二人も弁護士がいるのも凄いのに…お母さんのご実家も…立派で……。そ、そりゃぁ進路でもめるよ!」
七海が慰めるように白馬に笑顔を見せると、心なしか復活したのか「高田さん…ラブっす!」と、目をキラキラさせた。