【参加型小説・連鎖の尻尾】
第25章 おまけ②奥山心中
「弁護士――――目指そうかなぁ~…なんて、高校の時は思ってたんですけど…。実際、勉強してみたらつまんなくて――――…で、昔から好きだったオカルトに…ハマっちゃって…出来ればこのまま…ペガサスさんのサイトで雇ってもらえないなかなぁ…とか、考えてたら。
記事の事――――兄貴にバレて…」
「なるほど――――…真面目に将来考えろ!って、怒られたわけだ…」
分かるよ――――お兄様…こんな得たいの知れない男のやっていることなんぞ…疑って当たり前だよ!
俺だって…可愛い弟が同じことを言い出したら…全力で止めにはいるさ!
「いや――――それが…違うんです…」
――――は?
「“やりたいことがあるなら応援するって”…超…応援されたっす!」
――――はい?お兄様…どうした?
「え?ええ?白馬君?…ん?」
「違うんっす!違うっす!!!超――――!嬉しかったんす!
でも、俺は――――ちょっとは引き留めて欲しかったんっす!」
――――ぇ~…
「…スミマセン…」
何故に煌太が謝る?
「あ…兄貴は俺が――――まっとうな道を外れそうなのを…応援するつもりです!チキショー!」
――――おいおい…それじゃぁまるで俺がまっとうじゃないみたいだろ!
「――――あったまに来たので…弁護士の勉強…続けます!兄貴よりも早く弁護士バッチ着けてやりますよ!」
――――はい…殴りたいです。
チラッと煌太を見ると…俺と同様…白馬を殴りたそうな顔をして…大きな唐揚げを口に放り込んだ。