【参加型小説・連鎖の尻尾】
第25章 おまけ②奥山心中
次の連休――――…
俺たちは白馬の運転で奥山へと向かった。
「奥山って有名ではないっすけど、温泉が何ヵ所か出てて――――!今回は温泉旅館を手配したっす!3泊4日、温泉でリフレッシュも出来るっす!」
「リフレッシュって――――…お前何しに行くのかわかって言ってんのか?」
運転席で変にテンションの高い白馬に、俺をはじめとする、煌太と七海があきれた顔をする。
「真面目に人探しするきあるのかよ…」
「大丈夫だって!ちゃんと、どんな人だったかリサーチ済みだ!」
白馬にしては手際がいい…。って、コイツはなかなか仕事が早いし丁寧だ。
弁護士を目指すだけあってか、要領もいい。
「――――今回、失踪したのは…俺の先輩の友達“松園 孝之(まつぞの たかゆき)”と“繋 結子(つなぎ ゆいこ)”です。
二人には接点は…ないと先輩は言っていましたが…
松園先輩は、めっちゃくちゃ女好きで――――…接点が無いとは言い切れなくて」
白馬の先輩の話によると…
松園 孝之と言う人物は、仲間内では有名な女好きらしく、浮気・二又は当たり前――――…自分好みの可愛い子がいたら絶対声をかける清清しいまでのゲス野郎らしい。
「女性トラブル」と、言う言葉は松園を表す言葉にふさわしい――――…と、まで言われているとか…いないとか…