【参加型小説・連鎖の尻尾】
第25章 おまけ②奥山心中
「ギリギリ――――…顔が分かる…って感じだなぁ…」
確かに…ボケてもいないし顔がハッキリと見えるのは…この一枚たけだった。
地味な印象ではあったが――――…
「美人…だよな?」
と、俺は呟いていた。
「た…確かに――――影が薄い的な事をさっきから聞いていたから…そのギャップなのかな?俺も美人だと思ったよ」
七海も俺と意見は一緒らしく、写真をマジマジと眺めていた。
「そ~っすか?高田さんのほうが10倍綺麗っす!」
白馬の言葉に七海が固まる。
「///ど…ど~も……って、俺…男だから綺麗って言われても嬉しくないよ?」
七海はため息をつきながらスマホを助手席の煌太に渡した。
まぁ――――…男にしたら…綺麗な方って意味だろうけど…
下らないことを考えていたら…車はあっという間に“ようこそ奥山へ”の看板を通りすぎていた。