【参加型小説・連鎖の尻尾】
第3章 身近な怪談
煌太と白馬はその後下らない話を肴に酒を飲み時間を潰した。
外の雨はいまだに止まず、時折激しい風がカーテンのない窓を叩いた。
「なぁ、そろそろじゃないか?」
白馬に言われ時計を見ると、霊の大好きな時間帯“丑三つ時”が迫っていた。
「マジかぁ…俺――――超眠いんだけど…」
酒に強い方ではない煌太は甘めの缶酎ハイで眠気を持っていかれそうになったいた。
「おい~!これからが本番だろ?ちゃんと見ようぜ!」
「見るけど――――…この天候で川とか見えるか?」
ランプの光で自分達の顔が映りこむガラスに眉をひそめる煌太だが、外の風と雨で表面は激しく揺れる。