【参加型小説・連鎖の尻尾】
第25章 おまけ②奥山心中
次の日――――…
白馬は猫又と力を使って山の中にいるであろう松園と繋の怨念を感じとる張り切っていた。
「は?“鈴蘭館”に行かないのか?」
俺は“鈴蘭館”に行く準備をしていたから登山靴を履き始めた白馬に突っ込みをいれていた。
「え!?カムイと白蛇が遺体の場所を発見したんじゃないんすか?」
確かに昨日帰ってきたカムイと白蛇から情報をもらったが――――…
俺は、一度も二人の遺体を発見したとは言っていない!
「あ~、遺体はみつけたってよ――――…
が、1年以上前の…ガチ自殺のが何体かだってさ…二人寄り添っての心中遺体はなかったらしい」
「は?――――無かったんですか?まだ、探してない場所もありますよね?一日じゃ見つからないですよ…」
煌太は広い山々の景色を見てため息をつく。
「ん?こいつらを誰だと思ってんだ?俺の式神“カムイ”と元水神の“白蛇様”だぞ?半日もありゃぁ、この山に転がっている遺体の数を全部知れるだろ!」
(むちゃくちゃな事を言いおる…この鬼は…)
呆れ顔の白蛇はため息をつきながら高田の肩に戻る。