【参加型小説・連鎖の尻尾】
第25章 おまけ②奥山心中
「もしかして、失踪届けとか――――出されてました?私たち…」
そう言い…奥の部屋を開けた――――…。
「いや――――…こいつの先輩が最近見かけない友人にお金を貸していたとかで…探してほしいって…頼まれただけですよ」
開かれた奥の部屋には…介護用のベッドに寝ている…
丸坊主の…松園?らしき人物がいた。
「松園――――先輩?」
白馬がベッドに寝る男性に声をかけると――――瞳だけがこちらを見て…「ヴぁ…あ゛…」と、絞り出すような声がした。
「――――ほほぅ…結構…派手にやられちゃいましたね…」
「――――ヴ…う゛…あ゛…ぃ…ぉ」
坊主でベッドに横たわる男は唸るだけで何も言葉に出来ない…
それもそのはず……男の喉は潰され…声を出せないようにされているからだ…
「――――1年前だったかしら…
何人もの女を同時に孕ませるって…事を…この人はしたんですよ…」
ベッドの横にたち…話し出した繋に…俺たちは固唾を飲んで聞く。