【参加型小説・連鎖の尻尾】
第25章 おまけ②奥山心中
「喉が治るまで――――…髪が綺麗に生えるまで…
私が彼を世話することにしたの――――」
そう言うと、繋の死んだ目が更に黒く…歪む。
「でもね――――…私…考えたの…
治ったら…彼は私から離れるし…また、浮気を繰り返す――――…だから…」
「だから――――…完治しない方法を考えた…って訳か」
そう言うと、煌太と白馬が目を見開き俺を見た!
「…完治――――させない…って…」
煌太が怯えた表情で繋を見ると――――…
繋は…ニヤリと笑い――――…
身動きの取れない松園の頭を優しく撫でた――――。
「まさか――――…」
「彼の治療は――――私がするって決めたの……一生…ずっと……愛しているから」
松園の目からは恐怖と諦め…そして…
何とも言えない複雑な涙が流れ…枕にシミを作った。
よく見ると――――…
松園の足は
膝から下の布団が…薄く感じた――――。