【参加型小説・連鎖の尻尾】
第4章 女子大生殺人の件
「はじめまして、【あな影】のペガサス・ルイです」
「は、はじめまして」
「どうも、いつもサイト利用させてもらってます」
連絡が来てから数日後、煌太と白馬は大学の近くの喫茶店に“ペガサス・ルイ”と会っていた。
ペガサスから指定された場所だったが、二人の大学の近くと言うこともあり行きやすかった。
ペガサスは二人をにこやかにテーブルに座るよう促す。
「はい、一応――――名刺…」
そう言うと、ペガサスは二人に名刺を渡した。
そこには、
“心霊現象ライター・浅沼 類(あさぬま るい)”
と、書かれていた。
「やっぱり――――…ライターさんだったんですね。俺…“あの川”に関する記事を集めたんですよ、その中に“ペガサス・ルイ”の名前があって!」
白馬はペガサスに自分が集めた資料の一つを見せた。
「うゎ~懐かしい!すごいなぁ…この記事を見つけるなんて。駆け出しの頃の記事だよ…ペンネームで活動していた時代だ…恥ずかしいなぁ」
ペガサスは照れたように頭をかいて笑った。