【参加型小説・連鎖の尻尾】
第4章 女子大生殺人の件
ペガサスは自分の書いた懐かしい記事を見ながら目を細める。
ペガサスはスラッとした細身でモノトーンの服装が似合う渋い40代前半の男性…手には結婚指輪など見えず独身だろうと煌太は判断した。
「で――――君たちは…“あの川”行ったんだね?」
早速、本題とばかりにペガサスは切り出した。
「はい、行きました。でも、大雨で何も見えなかったし、聞こませんでしま。ちゃんとアパートの中に入って泊まったんですけどね。」
「え!?アパートに入ったの?」
ペガサスは白馬の残念エピソードに食いついた。
「はい、悪い事とは思ったんですが…ここまで来て、車で寝るってのも味気ないし…大雨でしたし…」
煌太はその時のアパートの様子や外の様子をスマホで撮影した画像をペガサスに見せた。
「うわ、本当にあの…アパートだね、って、すごいなぁ雨…嵐じゃないか」
ペガサスも見知ったアパートだったのか、ボロボロのアパートに懐かしさを感じつつ、その日の天候の悪さを驚いていた。
「まぁ、丑三つ時――――に、窓に近づいたけど…外は打ち付ける雨で視界はゼロ…酒とかのんじゃって…眠くなってた時間帯で…早々にあきらめて寝ちゃったんですよ」
「ハハハハ――――若いね」
ペガサスは写真を見ながら白馬の残念エピソードを聞きながら笑っていた。