未成熟の誘惑
第3章 従属
X月5日
この日、旦那様は命令した。
「こいつらを破棄しろ」と。
彼女らは旦那様の病気の為に集められたのであって、要るとか要らないとかそういう次元に話をするものではない。
私は怒りを隠せず旦那様に意見したが、その声は届かなかった。
旦那様は自ら少女たちを調教しながら、調教済みの少女には興味がないというのだ。
旦那様の趣向は純粋さが残り、やや抵抗心がある少女らしい。
知ったことではない。
私は屋敷の離れに少女らを連れていき、介抱することを決意した。
例えこのまま解放したところで、人格が崩壊していては生きられまい。
私には少女らを社会復帰させる義務がある、そう感じずにはいられなかったのだ。