テキストサイズ

Happiness day

第22章 青空の下、キミのとなり

「どう?高校生活初日は疲れた?」

「ううん、全然。
智くんにもうすぐ会えるって、ずっと考えてたから
疲れなんて感じなかったです」

「ははっ!そんなに思ってもらえてたなんて嬉しいなぁ
俺も、早く翔くんに会いたかったよ?」

智くんにそう言われ、ドキっとする

言ってる事は僕と同じような内容なのに、なんでだ?

なんでドキドキする?

きっと、あの笑顔のせいだ…

あの優しい笑顔で見つめられるから、ドキドキするんだ

「翔くん?俺の顔に何か付いてる?」

「え?…あっ!つ、ついてないですっ!」

智くんを見たまま、固まっていた

「違うならいいんだけど、ずっと見られてたから、顔に何か付いてるのかと思った」

『ふふっ』って、楽しそうに笑う智くん
ボクが智くんの笑顔に見惚れてたのバレてた?

「さ、智くんっ、お弁当もう食べたのっ?」

話を逸らすように、別の話題に切り替えた

「ううん、まだ。
そろそろ翔くんが来るだろうと思って、食べないでいた」

「時間大丈夫ですか?
午後の授業始まっちゃうんじゃ…
邪魔ならボク帰りますから」

人に見られてたらご飯食べづらいよね

「まだ大丈夫。
折角来てくれたんだから、一緒に食べよ?」

「でもボク、お弁当持ってきてない…」

「俺の分けてあげる
翔くんが来るのわかってたから、今日はおにぎりにしてもらったんだ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ