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Happiness day

第23章 Bad boy

その出来事があってから、翔のオレへの態度が少し変わった

今までは『友達』と言いながらも、話す内容も接し方も『子供相手』だったのに

それが、お互いの生活の中であった近況報告とか
本当の友人同士がするような、それなりの会話をするようになり
話し方も『子供を相手にしてる』って感じがしなくなった

それでもたまに、歳の差を感じさせられる時もある

中学校に上がり、制服を着用するようになって、少し翔に追いついた気でいたのに
『懐かしい』なんて言われると、翔にとっては遠い過去の事なんだと思わずにはいられない

現に、翔は大学に入り、制服とはおさらばして私服生活を送ってる

いつになったら追いつけるのかなぁ…

身長差は縮んで来たけど、それでも翔に追いつけていない

これ以上、オレと翔の距離を縮めるのは無理なのか?

中学生と大学生じゃ、日常のスケジュールも違うしなぁ…
友達っぽくはなってきたけど、外に遊びに行く程の距離感でもない

何かもっと近づける方法はないのか?

そんな事を考える日々は続き、気がつけばあっと言う間に中学3年

全然、前進しねぇ…

それでも、あのイケメン野郎と別れてから
翔が誰とも付き合う事なく、年月が過ぎてくれている事に安堵する

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