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Happiness day

第23章 Bad boy

いつもは想像しても、起きてる翔相手に何か出来るわけじゃない

でも寝てる今なら…

少しずつ、翔との距離を縮めていく

翔の唇まで、あと5センチ…
この距離でも目が覚めないって事は、一瞬触れたくらいじゃ起きない?

ドキンドキンと、煩いくらいに鳴る心臓…

そっと、翔の唇に自分の唇を押し付け
柔らかさと温もりを感じ、すぐに離れた

離れた直後、翔の瞼が開き
翔と目が合って我に返った

「ご、ごめっ…」

流石にこれは怒られる?それとも軽蔑される?

そう思って謝ろうとしたのに
翔は起き上がってニコッと笑ったんだ

「女に興味ないって言っても
やっぱりこういう事に興味ある年頃だよね?」

キスに興味があるから、翔にキスしたと思われた?

それならそれで構わない

でも、平然としてるってどういう事?

翔にとっては、キスされても痛くも痒くもない相手って事?

ガキからされたキスは、キスのうちに入らないって⁈

昨日から…いや、翔を本気で好きになった5年前からのモヤモヤが、オレの中で爆発した

「……つまで…子供扱い…ね…」

「え?なに?なんて言ったの?
もう一度言って?」

グツグツと煮えたぎる苛立ちを抑えきれなくて、今まで溜まってた思いを言葉にして吐き出す

「いつまでも子供扱いすんじゃねぇ!
中3だぞ!ファーストキスだぞ!
興味本位だけで男相手にキス出来るか!
そこまでガキじゃねぇわっ!」

「え⁉︎…あっ!」

勢いよく翔をベッドに押し倒した

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