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Happiness day

第23章 Bad boy

「俺も…智くんだから、キスして欲しかった…」

「翔…それって…」

ありえないと思いながらも
ほんの僅かな望みを持って、翔の答えを待つ

「俺も…智くんが好きだよ?」

オレは夢でも見てんのか?
目の前に天使が見える…

微笑みを浮かべた最高に可愛い天使を、言葉もなく見つめる

「智くん?」

「…へっ⁈」

天使に名前を呼ばれ、間抜けな返事を返してしまった

「どうしたの?大丈夫?」

「あっ、うん、大丈夫…
まさか、翔がオレの事好きだなんて、思ってもみなかったから、吃驚して…」

「そうだよね…7歳も年下の子、好きになるなんて、おかしいよね…
高校生が小学生相手に恋したなんてさ
誰が聞いても危ない奴じゃん?
俺、ずっと思ってたんだ…この想いは間違ってるって…
でも、止められなかった…」

可愛かった微笑みが、苦笑いに変わってしまった

折角、翔がオレの事を好きだと言ってくれたのに
そんな顔をさせてしまった事に後悔し、慌てて翔を抱きしめた

「止める必要ねぇよっ!
世間的にはおかしくても
オレはおかしいなんて思わねぇ!」

「智くん、ありがと…
智くんさえそう言ってくれるなら、他の人にはどう言われてもいい…」

翔の手もオレの背中に回り、そっと抱きしめ返された

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