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Happiness day

第23章 Bad boy

「ね?キスより気持ちよかったでしょ?」

「う、ん…まぁ…」

気持ちよかったけど、翔の口に出しちまった事が引っかかり
素直に『気持ちよかった』って言っていいものかどうか…

だって、あんなモノ口に出されたら、出された方は最悪じゃん

「もしかして、満足してない?
俺、ヘタクソだった?」

「へっ?」

翔の質問に顔をあげると、翔は不安の表情を浮かべオレを見ていた

「もっと気持ち良くしてあげるって言ったのに…ごめんね、下手で…」

「いや!気持ちよかった!
スゲェ良かったんだけど…翔に変なモンのませちゃったから…」

そう言うと、翔くんはホッと息を吐いた

「なんだ…よかった…
あのね?変なモノじゃないよ?」

「だって…あんなの好んで飲むモンじゃねぇだろ…」

「そうだね。他の人のだったら死んでも嫌だ
噛み付いてでも逃れると思う…
でも智くんのは特別」

「オレのは特別?」

「そう。好きな人のだから平気なんだよ?」

「そっか…」

翔がそう言うなら、素直に気持ち伝えていいのか…

「ありがと、翔…スゲェ気持ちよかったし、嬉しい」

今の行為は、翔が本当にオレの事、好きだって証明にもなった

「俺も嬉しい…智くんの事、気持ちよく出来て。
続きもしたいんだけど、時間がないから今日はここまでね?」

「続き?」

「うん、続き…」

頬を紅く染めた翔が、視線を伏せる

「今度は、もっと気持ちいい事…させてあげるね?」

その意味ありげな口調と表情が、オレの心臓と下半身をドクンとさせた

急いで脱ぎ捨ててあったパンツとズボンを手に取り下半身を隠す

「お、おう…今度、な…」

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