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Happiness day

第23章 Bad boy

「全部脱いじゃおうな?」

とろんとした表情でコクリと頷く

この状況を堪能する為に、わざとゆっくりとボタンを外す

年上なのに、この時ばかりはそれを感じない…
おとなしく、オレ任せになってる翔が可愛くて仕方ない

ボタンを外し終わって前を開くと、オレが脱がせやすいように翔自ら腕を引き抜く

続いてズボンに手を掛けると、これまたオレが脱がせやすいように少し腰を浮かせる

一糸纏わぬ姿で、男の象徴がこれでもかってくらい主張してるのに
綺麗に見えるのはなんでだろ…

自分のモノが同じ状態になってても、そんな事、絶対思わないのに…

おそらく、他の誰のモノを見ても思わないだろうな

翔だけが特別…翔だから綺麗に見えるんだ

「…そんなに見ないでよ」

顔を紅く染めた翔が、体を捩って横を向いてしまった

「ごめん、綺麗だから見惚れてた」

「な、何言ってるの…こんなのが綺麗な訳ないでしょ…
それに、俺もうすぐ30だよ?」

「30になろうと、40になろうと、翔はいくつになっても可愛くて綺麗だよ」

翔が瞼を伏せた

「…10年後なんて無理だよ…」

幼い頃は、オレの方が歳の差を気にしてきたけど
これから先は翔の方が気にするんだろう

オレより先に老いて行く事を…

だから、少しでも翔の不安が減るように、俺の思いを伝えておくよ

「オレが翔を好きな気持ちはこれから先も変わらない…
見た目は変わったって、いつまで経っても翔は可愛くて綺麗だよ」

「智くん…」

潤んだ瞳で見上げる翔…

「翔も、オレがどんなおじいちゃんになったって、イイ男って思ってくれるだろ?」

「うん…」

しあわせそうに微笑む、世界一可愛い人にキスを落とした

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