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ヌードモデルとアンドロメダ伝説

第1章 アンドロメダの基礎知識

かいつまんで、アンドロメダとペルセウスのストーリーを紹介すると──

──ニンフ(妖精)をディスったためにポセイドンの怒りを買った母親のカシオペアの代わりに、
娘のアンドロメダがポセイドンの命令を受けた化け鯨に食われることになる。

海岸の岩場に鎖で縛られる生け贄のアンドロメダ──そこを画家は描くのだか、前述のとおり、彼女はだいたい全裸で描かれる。

神話の伝承を文学として書き残した人物は複数いて、
アンドロメダを美少女とすることは一致していても、
服装には言及しないか、常識的に白装束とするものが多数だった。

やがてそれが変化し、
「わずかな宝石を身につけただけの」
とか、
「風にそよぐ髪がなかったら大理石の像にしか見えない」
などと、
着衣がないことを間接的に示す表現も使われるようになる。

こうしてアンドロメダは観念して裸で岩に縛りつけられる。

そして英雄ペルセウスが化け鯨を退治し、彼女を救う。

使者の化け鯨は不当に殺されて、生け贄も逃げてしまっているのに、ポセイドンの怒りが倍加されないという謎が残るが、

とにかく英雄と王女は結婚して、めでたしめでたし。

こんなところだ。

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