
世界で一番尊いあなた(嵐)
第2章 BAR MARIN
翔「にの、驚かせてごめんね。この人、この店のマスター」
マスター「にのちゃんよろしくね〜ん!マリンっていいます♡名前でよんでもいいのよ〜!」
和也「あ、遠慮しておきます」
ひっど〜い と肩をボカスカ殴られる。めちゃくちゃ痛い
翔「この人の前では気を緩めて大丈夫だよ。かれこれ俺と10年くらいの付き合いなんだよね」
和也「へぇ〜10年って相当じゃん」
が、翔ちゃんの仲良しとはいえ一般の方に気を抜いてはいけない。俺は無意識に気持ちを仕事モードに切り替えた
それにそういう翔ちゃんだって俺に見せるドSな顔をマスターに見せているようには思えない
マスター「まあまあ、座って♪今何か作るわね。お腹空いた?」
翔「すいたー!いつものちょーだい」
マスター「もう♡翔ちゃんはほーんとかわいいわねっ♡にのちゃんはどうする?」
和也「えっと…俺は…」
マスター「魚介類はだめなのよね、貝も嫌いって言ってたし…あ、ハンバーグ!すきなのよね?」
和也「あぁ、はい。でもなんで知って…」
マスター「それは…」
翔「しやがれとかでよく言ってんじゃん、だからでしょ」
和也(ああ、まあ確かにそうだけど…)
バーのマスターだから人の好みは知ってて当然か…
だが生涯店に来るかも分からない俺の好みもよく把握してるなあと感心する
マスター「フフ、まあそういうことにしておきましょう♪今から作るからまってて。その前にお酒はどうする?なにのむ?」
マスターの言葉に引っかかるものはあるがまだ信頼関係を築けていない一般の方に下手に突っかかるのはやめておこう。
翔「俺は今日のおすすめで。にのはどうする?」
和也「俺は…あんまよくわからないし、俺もおすすめで」
翔「そっか じゃあマスター、にのにはあれを」
マスター「あれは…。」
翔ちゃんがそういうとマスターは少し驚いた表情をみせたが翔ちゃんと静かにアイコンタクトをとると、るんるんで酒棚を探った
和也「…?なに?」
翔「ああいや、俺のおすすめのカクテルがあってね。にのを連れてくることがあれば飲んでもらいたかったんだ」
和也(翔ちゃんの…おすすめ…)
きっと彼にとっては些細なことだが、以前此処に来た時に俺の事を一瞬でも考えてくれたのだと思うと口元が緩んでしまう
